
3週間以上、口内炎が治らない――。その異変をきっかけに病院を受診し、25歳の若さで「舌がん」と診断された男性がいます。
当時は大学4年生。突然の告知にもかかわらず、「実感がなく、まるで他人事のようだった」と振り返ります。手術後は社会人として生活を送りながら定期検診を続けていましたが、2024年7月に再発が判明。舌の半分を切除する手術や再建、放射線・抗がん剤治療など、大きな治療に再び向き合うことになりました。
さらに2025年には鼻の奥や鎖骨、耳下腺への転移も発覚。手術と治療を重ねる日々のなかで、「またか」という不安や葛藤を抱えながらも、治療の経験を積むにつれて「やるべきことを一つずつ続けるしかない」と前を向くようになります。
何度も再発を経験しながら、それでも歩みを止めない理由とは――。
“諦めない”という言葉の本当の意味に気づいた現在の心境を聞きました。
現在の彼は、たとえ舌がんが何度も再発しても、決して諦めない強さを持っています。「毎回再発するたびに絶望感はあります。でも、怖がって立ち止まるよりも、できることを一つずつやって前に進むほうが、自分にとっても家族にとっても意味がある」と穏やかに語ります。その言葉には、若さゆえの衝動だけでなく、何度もの手術や治療を乗り越えて培われた深い覚悟が滲んでいます。
治療中の日常は決して楽ではありません。食事や会話にも制限があり、味覚や発声の影響と向き合いながら生活する日々。しかし、彼はその制約を悲観するのではなく、「小さなことでも自分の体で感じられることに感謝する」と前向きに捉えています。家族や友人、同じ病気を経験した仲間の支えも大きく、「一人で戦っているわけではない」と力強く話します。
仕事や社会生活に関しても、病気と向き合いながら挑戦を続ける姿勢を崩していません。定期的な検診や治療に加え、情報発信や啓発活動にも取り組み、「自分の経験を通じて、同じ悩みを抱える人の助けになりたい」という思いを持っています。医療関係者も「この年齢でここまで前向きに治療と生活を両立できる人は稀」と評価するほどです。
彼が繰り返し口にするのは、「諦めない」という言葉の本当の意味です。「諦めないとは、希望だけを抱くことではなく、現実を受け入れたうえで、できることを積み重ねること。毎日を丁寧に生きることが、最終的には希望につながる」と語り、強く、しかし柔らかい表情で笑います。
再発や転移による不安は消えることはありませんが、それを恐れるのではなく、「その時できることを精一杯やる」という日々の積み重ねが、彼にとって生きる力になっています。医療の進歩やサポート体制も活用しつつ、生活の中に喜びを見つける姿は、同じように病気と向き合う人々だけでなく、日常の小さな困難に直面するすべての人々に勇気を与えるものです。
25歳という若さで舌がんと向き合い、何度も再発を乗り越えた彼の歩みは、「諦めない」とはどういうことかを、誰の心にも深く伝える証となっているのです。
引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/9accceccfeafcefc319188a0b038ccf203d5e175

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