大学でつまずいた理由は「努力不足」じゃなかった――知能検査で気づいた発達特性と学びの壁

ちゃんとやっているのに単位が取れない」。そんな悩みの背景に、発達特性が関係していることがあります。
佐賀大学大学院に通う健太さん(仮名・24歳)は、進学校から現役で大学へ進学。しかし1年目の前期で取得できた単位はわずか2科目でした。授業をさぼった自覚はないのに、オンライン授業の課題提出や連絡を見落とし続けていたのです。
高校時代も課題の提出が遅れがちでしたが、周囲のサポートで乗り切れていました。大学では授業時間や教室が日ごとに変わり、生活リズムも崩れ、出席も不安定に。「行かなければ困る」と分かっていても体が動かず、自己嫌悪を抱える日々が続きました。
友人づくりも思うようにいかず、サークルやアルバイトも躊躇。やがて留年の可能性が現実味を帯び、母親の勧めで大学の相談窓口へ。そこで初めて、自分の困りごとの背景に発達障害の特性があるかもしれないと知りました。
大学の支援センターでは、心理の専門職が学習面や生活面をサポート。必要に応じて「合理的配慮」を調整し、学生が学びやすい環境づくりを行っています。
「できない」のは怠けではない。特性を理解し、適切な支援につながることで、学び方や将来の選択肢は大きく変わります。あなたや身近な人の“つまずき”も、見えない理由が隠れているかもしれません。

健太さんの場合も、支援センターのサポートを受けてから少しずつ状況が変わりました。授業のスケジュール管理や課題提出のリマインダーを工夫し、学習計画を可視化することで、忘れやすさや注意の散漫さへの対策ができたのです。また、心理士やカウンセラーとの面談で、自己嫌悪や不安に向き合う方法も学びました。

その結果、翌学期からは単位取得率が改善し、友人との交流やサークル参加にも前向きになれました。発達特性によるつまずきは本人の努力不足ではなく、環境や支援の工夫次第で大きく変えられるということが、健太さんの体験からも明らかです。

大学側も、こうした学生のニーズに応える取り組みを強化しています。学習方法の多様化、オンライン授業のフォローアップ、個別相談や合理的配慮の提供など、制度的な支援が充実してきており、「つまずきやすい学生でも学び続けられる環境」を整えることが重視されています。

このように、単位が取れない、出席が不安定、課題が追いつかない――そんな悩みの裏には、見えにくい理由や特性が存在することがあります。本人や家族、教員が理解と工夫を持って関わることで、学びや成長の道は必ず広がるのです。健太さんも「支援を受けることで、自分の可能性に気づけた」と語り、今では将来に向けて具体的な目標を描きながら、充実した大学生活を送っています。

つまずきやすい状況は決して“終わり”ではなく、新たな学び方やサポートの活用によって、希望や自信につながる第一歩になるのです。
引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/acf0f52c47949a289cac25fbfc5f025375b8ac46

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