米フィギュア金メダルの裏で“楽曲無断使用”騒動 作者が抗議、五輪の著作権管理に波紋

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート団体で金メダルを獲得した米国チーム。その女子フリーに出場したアンバー・グレンの演技をめぐり、使用楽曲の“無断使用疑惑”が浮上し、波紋が広がっている。
問題となったのは、グレンがプログラムで使用していた楽曲の一部。カナダの音楽プロジェクト「CLANN」として活動するアーティストが、自身のSNSで「許可なく自分の曲が演技に使われていたと初めて知った。オリンピックではこれが普通なのか」と投稿し、抗議の姿勢を示した。投稿は一気に拡散し、世界的な議論へと発展している。
海外メディアもこの問題を報道。フィギュアスケートでは演技に用いる音楽の使用許可を得る必要があるが、実際の権利関係は複雑だ。作曲者、レーベル、プロデューサーなど複数の権利者が存在するケースが多く、曲の編集やミックスによって手続きがさらに煩雑になると指摘されている。
今回抗議したアーティストは、自身が楽曲ライセンスの最終的な許諾権を持つ契約だと主張。本来なら使用料が発生する可能性があったとして、無断使用が事実であれば問題だとしている。
フィギュア界では、ボーカル入り楽曲の使用が解禁された2014年以降、著作権を巡るトラブルが増加。2022年の北京五輪でも、使用曲の権利をめぐる異議申し立てが起き、制度の見直しが議論されてきた。
大会直前に楽曲変更を余儀なくされた選手の例もあり、五輪の舞台では音楽の権利処理が競技準備に直結する重要課題となっている。個人戦を控えるグレンが同じ楽曲を使用できるのか、そして五輪の著作権管理体制がどう対応するのか、注目が集まっている。

ファンや専門家の間での著作権問題への関心だ。SNS上では「オリンピックの舞台で無断使用は許されない」「フィギュアスケート界の権利管理は甘すぎるのでは」といった批判が相次ぎ、演技そのものへの評価とは別に議論が白熱している。一方で、「選手は知らなかった可能性がある」「使用手続きは複雑で現場では混乱も起きやすい」と、グレンやチームを擁護する意見も見られ、世界的な関心事として拡散している。

音楽権利に詳しい専門家は、「オリンピックや国際大会では、曲のライセンス確認は原則として競技団体や選手が行うが、権利者が複数存在すると、契約書上の許諾が不十分な場合もある」と指摘。特に編集やミックスを施した楽曲の場合、どの権利者から許可を得る必要があるのかが曖昧になりやすく、今回のようなトラブルが発生しやすいと解説する。

また、五輪組織委員会や国際スケート連盟(ISU)も事態を把握しており、関係者による調査が進められているとされる。関係者は「事実関係を確認し、必要であれば適切な対応を行う」とコメントしており、使用料の支払いや公式謝罪などの措置が取られる可能性もあるという。競技面では、個人戦を控えるグレンに影響が出ないよう調整が図られる見込みだ。

過去の事例も、今回の問題を考える上で参考になる。北京五輪では、選手が直前に楽曲変更を余儀なくされるケースがあったほか、世界選手権でも権利者から異議申し立てが行われたことがある。そのたびにフィギュアスケート界では、著作権管理やライセンス手続きの重要性が改めて議論され、権利関係の複雑さが大会運営に直結する課題として浮き彫りになっている。

現在、グレンの演技に使われた楽曲をめぐる問題は、単なる選手個人の話にとどまらず、五輪全体の運営体制やフィギュアスケート界のルールの在り方を問う議論にも発展している。関係者やファン、メディアが注目する中、最終的にどのような解決策が示されるのか、世界中のスケートファンが固唾をのんで見守っている状況だ。
引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/0631e8c76d11eb0962fe36f001e40dc6b414ac3f

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